日刊メルマガ

The following two tabs change content below.
2006年からニッチな趣味をテーマにしたオンライン講座で起業。マーケティングが趣味で、2017年からビジネスをお伝えする情報発信を開始。リストマーケティングを活用した息の長いビジネスモデルを構築するのが得意。⇒詳しいプロフィールはこちら

中小企業がビジネスの世界で勝ち抜いていくためにも、様々な分野に挑戦していくチャレンジ精神を持つことはとても大切なことです。

しかし、「あれもこれもやってみよう」と、あまりにも手を広げすぎてしまうと、

  • 売上が思うように伸びない
  • どの事業も中途半端な状態になってしまっている

など、かえって事業が失敗する原因となってしまう場合があります。

ランチェスター戦略では、戦力を闇雲に広げるのではなく、一つの場所に集中させること戦局を切り開く”一点突破”が重要とされています。

これはビジネスの世界にも通ずるものがあり、特に中小企業は知名度・ブランド力・豊富な資本を有する大企業と戦い抜いていくためにも、一点突破の考え方を意識しましょう。

ここでは、ランチェスター戦略における一点突破の考え方と、そのビジネスでの有効な活用法を解説していきます。

ランチェスター戦略の基本、『一点突破』とは?

ランチェスター戦略の基本、『一点突破』とは?

一点突破は、ランチェスター戦略の基本とも言える戦術です。

兵力の少ない弱者が強者を相手取って戦う際に、広い場所での戦う広域戦や互いの全兵力を持って戦う総合戦では、勝てる確率がグッと低くなってしまいます。

弱者が取るべき戦い方は、より狭い場所で少ない兵力同士をぶつけ合う局地戦であるべきなのです。

これはビジネスの世界でも同様であり、中小企業が大企業に立ち向かう際には、大きなマーケットではなくより小さく、ニッチなマーケットで戦ってこそ、局地的な勝利を得ることができます。

これがランチェスター戦略における一点突破の考え方です。

『一点突破』の具体例

では、実際にはどのような方法で一点突破を図っていけばいいのでしょうか?ここからは具体例を挙げながら一点突破の方法をご紹介していきます。

自社の商品・サービスがより一点突破に適したものになるように照らし合わせながら考えてみてください。

専門分野、ニッチ特化での一点突破

まず、最も簡単に一点突破をすることができるのは、商品・サービスの専門性を高めることです。

より小さいなマーケットで、よりニッチな専門分野で勝負をするほど、競合となる企業が少なく、また自社の商品・サービスの魅力を顧客に対してアピールしやすくなります。

例えば、行列のできるラーメン店を作りたい場合、メニューの多様性を広げようとしてパスタを売ってもなかなか売れにくいです。

それならば、野菜ラーメン、油そば、つけ麺など、よりニッチなものに特化して、独自性を高めていくことで一点突破することができます。

また、最近では「〇〇専門店」が増えており、度々メディアでも話題となっていますよね。


「タピオカ専門店」「ポップコーン専門店」

これらの専門店も、商品の多様性ではなく特化性を重視したランチェスター戦略の活用例です。

これから新たな商品・サービスを始めることを考えている場合は、よりニッチな専門分野で勝負すると、事業の成功につながるかもしれません。

ターゲットを絞って一点突破

商品・サービスを利用してほしい見込み顧客を設定し、より具体的にターゲットを絞るのも、一点突破の考え方として非常に有効です。

例えば、同じエステのサービスでも、ターゲット像が以下のように違うだけで、それぞれの特色が出てきます。

  • 性別:女性 or 男性
  • 年齢:20代 or 30代 or 40代
  • 対象:独身 or カップル or マタニティ

このように、少しずつターゲットとなる人物像を明確化していくと、だんだんと商品・サービスの需要も狭まっていきます。

これが一点突破にはとても重要なことであり、誰にも響かないものから誰か特定の人物へ向けた商品・サービスとなるのです。

よりターゲットを絞れるように見込み顧客となる人物のペルソナなどを立てながらプロモーションを行っていくと、一点突破に適した商品・サービスが作れるでしょう。

商圏選びによる一点突破

同じ商品・サービスを販売する場合にも、商圏とする地域を選ぶことで、よりニッチな層へと訴求をすることができるようになります。

例えば、日本の中でも東京は様々な商品・サービスが乱立している激戦区です。

店舗を出店する時には、そんな激戦区の中で勝負をするのではなく、地方やまだライバルのいない地域での出店を考えると、商圏による一点突破を図ることができます。

また、最近は海外で日本の商品・サービスがとても注目されています。

そのため、思い切って日本を飛び出して、海外へ向けた訴求を行ってみると、事業の幅が広がっていい結果を生むかもしれません。

まとめ

商品をよりニッチに、専門性を高めたものにしていくことでそれは一つの矛となり、ビジネスの世界を生き抜くため武器となります。

そのためにも、ランチェスター戦略の”一点突破”を意識して、

  • 専門分野、ニッチ特化での一点突破
  • ターゲットを絞って一点突破
  • 商圏選びによる一点突破

という要素を兼ね備えた商品・サービスを作っていきましょう。

マーケティングや分析について、さらに具体的な方法をメルマガで随時公開していますので、ぜひお読みいただければと思います。

日刊メルマガ

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    ABOUTこの記事をかいた人

    2006年からニッチな趣味をテーマにしたオンライン講座で起業。マーケティングが趣味で、2017年からビジネスをお伝えする情報発信を開始。リストマーケティングを活用した息の長いビジネスモデルを構築するのが得意。⇒詳しいプロフィールはこちら