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マーケティングにおいて、“顧客のターゲット像”がとても重要です。
誰に、何を、どんな風にしてアプローチするのか、その戦略を立てる際には、まず商品・サービスを利用してくれる人物についての理解を深めなくてはいけません。
そんな時に活用されるのが、「ペルソナ」の設定です。
今回は、マーケティングにおけるペルソナの意味や知識、重要性から、ペルソナ設定の具体的な方法まで、解説していきたいと思います。
マーケティングにおけるペルソナ設定とは?
「ペルソナ」とは、「仮面・人格」という意味があり、マーケティングにおいては“架空の人物を表した顧客像”のことを指します。
このペルソナとして設定する人物は、サービス・商品を利用するユーザーとして適した人物です。
その人物を名前や年齢、性別、職業から考え方まで、様々なことを加味してより詳細な情報を想定することで、商品のニーズをより客観的に分析することができます。
また、現代では様々な商品・サービスが流通しており、多様性があることから、幅広いターゲットに漠然と訴求した商品・サービスは、なかなか売れにくいです。
そんな時に、ペルソナ設定をすることで、ターゲットの詳細化、狭義化することができます。
例えば、「美白化粧品」を新たに企画する、という時に以下のようなターゲット像では、漠然としすぎてどんな商品を作ればいいのかわかりづらいです。
- 女性
- 30代
- シミが気になっている
しかし、ペルソナ設定をして顧客像を詳細に想定することで、そのニーズの想定や価格設定、流通経路まで、様々なマーケティング戦略を立てる上での指標とすることができます。
名前:山下春奈
年齢:38歳
性別:女性
職業:専業主婦
地域:東京在住
家族:夫、娘(7歳)、息子(1歳)
趣味:読書
性格:倹約家、効率主義
インドア派であったこともあり、昔は雪のように白い肌だったのに、最近は子供たちと外で遊ぶことも多くて日焼け、シミが目立つようになってしまった。
ついこの前、旦那から「なんか老けたな」と言われたことがあまりにもショックで、肌のお手入れを改めて始めることを決意。
このペルソナ設定は、詳細な情報になればなるほど、より深い視点から顧客の潜在意識を分析できるようになります。
商品企画や販路拡大を目指す際に活用できるので、ぜひ使ってみてください。
ペルソナ設定のメリット
マーケティング戦略を立てる際に、ペルソナ設定を考察することで、以下のようなメリットが考えられます。
- “消費者が求めるもの”がわかりやすくなる
- 消費者の心理、行動を予想できる
- ターゲット像の共有がしやすい
- 企画書の作成が容易になる
- 商品、サービスの完成度が高まる
では、それぞれを詳しく解説していきましょう。
“消費者が求めるもの”がわかりやすくなる
まず、ペルソナ設定の最も効果的な点は、ユーザーニーズの把握にあります。
実際に商品・サービスを利用するであろう顧客像を詳細に考察することで、“消費者が求めるもの”を客観的な視点から考えることができます。
消費者の心理、行動を予想できる
消費者の人物像を考察することで、消費者が購入までに辿る心理の動きや行動を把握することができます。
それによって、「消費者が購入をためらう点」や「消費者が商品を見つけるまでの行動」を予測し、マーケティング戦略に反映することも可能です。
ターゲット像の共有がしやすい
ペルソナ設定を考える場合には、ターゲット像がより詳細な情報となります。
そのため、関係者内でターゲット像の共有をする際に、具体性を持って伝えることができるため、聞いている人にとっても理解しやすい内容にすることが可能です。
企画書の作成が容易になる
ペルソナ設定を決めることができれば、企画書の作成も容易になります。
事前に考えたペルソナ設定に沿って、商品の企画、ターゲット像、値段設定、販売計画など、様々なマーケティング戦略を立てていくことができます。
商品、サービスの完成度が高まる
ペルソナを基に商品・サービスの企画を考えることによって、ユーザーニーズに合わせた企画を考えることができ、無駄を省いた効率的な商品・サービスを作ることができます。
必要な点を追求し、ユーザーニーズとは関係のない不必要な部分は省くことができるので、コスト的にもお得です。
ペルソナ設定の作り方
では、ここからは実際にペルソナ設定の作り方について解説していきます。今回は、以下4つのステップに沿って作っていきます。
- パーソナルプロフィール
- ビジネスプロフィール
- カスタマープロフィール
- オブジェクティブプロフィール
考えるべき内容なども記載しておきますので、参考にしてみてください。
パーソナルプロフィール
まずは、ペルソナとなる人物の基本情報として、「パーソナルプロフィール」を考えていきます。
名前、性別、年齢、既婚・未婚、家族構成、居住地域、趣味、好きなブランド、読んでいる雑誌、利用しているSNS
より詳細なプロフィールを考えることで、その人物像が現実味を帯びたペルソナ設定となっていきます。
ビジネスプロフィール
パーソナルプロフィールに合わせて、今度はその人物の社会的な地位を表す「ビジネスプロフィール」を考えていきます。
職業、業種、学歴、収入、役職、業務内容、ITリテラシー、一日のタイムスケジュール、情報収集の方法
これを仮定することによって、その人物の金銭的価値観やインターネットに関する知識などのリテラシー能力などを肉付けていきます。
カスタマープロフィール
次は、実際にペルソナとなる人物が悩んでいることや希望している価格など、顧客としての立ち位置を決める「カスタマープロフィール」を考えます。
購入動機、不安視していること、検索キーワード、情報収集の方法、比較する商品・サービス、購入を決めた理由、利用の効果、商品・サービスに対する感想
実際に顧客としての心理の動きや行動などを理解するために必要な事項なので、より詳細に、かつ客観的に考察していきましょう。
オブジェクティブプロフィール
最後に、ペルソナ像により客観性を持たせるために、SNS・ブログ・インターネットでの考え方を反映していきます。
競合商品・サービスへの感想、普段考えている不満など、SNSやインターネットには生きた情報がたくさん集まっているので、有効活用できるようにしてください。
まとめ
ペルソナとして“理想の顧客像”を設定することによって 、商品・サービスの方向性や訴求ニーズ、ターゲット像など、様々なマーケティング戦略に活用することができます。
マーケティングでは基本となる考え方なので、いろいろなところで活用してみてください。
さらに詳しいマーケティングに関してはメルマガでもお伝えしています。
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